共有持分を売却する相手を「買取業者」と「共有者」で迷っている場合、どちらを選択したほうがいいのか?得するのか?と疑問に思っている方に向けて判断ポイントを紹介します。
共有者に売却したほうがいい場合
共有持分を共有者に売却したほうがいい場合は、「共有者が持分割合と同額の価格で買い取ってくれる」という状況です。買取業者が持分を買い取る場合、買取価格の相場は持分割合の5〜7割が目安となっているので、持分割合と同額の金額を現金化したいという方は、まずは共有者に持分の買取を打診することをおすすめします。
では、持分割合より低い価格となっても買取業者に依頼するメリットとはどのようなケースでしょうか。
買取業者に売却したほうがいい場合
共有持分を買取業者に売却したほうがいい場合はいくつか挙げられますが、代表的なケースは以下の4つです。
- 共有者が持分割合の5割以下の価格を要求してきた
- 共有者に内緒で自分の持分だけ売却したい
- 共有者と連絡がとれない
- 別居・離婚した相手が売却の交渉に応じてくれない
上記の項目に該当する方は、あなたの持分を買取業者に売却することをおすすめします。
共有者が持分割合の5割以下の価格を要求してきた
共有不動産は、兄弟や親など親族関係で所有していることが多く、「身内だから相場より安くしてよ。お金が溜まったら差額分を払うよ。」など何かと口実をつけて交渉してくるケースも多いです。不動産売買は取引金額が大きいので、お互いに今はよくても後々トラブルになり、最悪の場合は裁判にまで発展することもあります。トラブルを避け、持分割合の5割以上の金額を受け取りたい方は、買取業者に買い取ってもらいましょう。
共有者に内緒で自分の持分だけ売却したい
共有不動産を所有している方の中には、「共有者と仲が悪い、会話をしたくない、もう関わりたくない」など、すでに共有者との関係性が悪い方もいます。そのため、共有者には内緒で自分の持分だけを売りたいと考えている方も多いです。共有者に知られずに内緒で売却できるという点は、買取業者の強みといえるでしょう。
共有者と連絡がとれない
共有者と連絡をとりたくても、「絶縁状態になっている、連絡先を知らない」という状況の方も多いです。共有不動産を売却したくても共有者と連絡がとれずにそのままにしておくと、不動産の価値は下がり続け、希望の価格で売却できなくなってしまいます。すでに売却意思がある場合は、買取業者に買い取ってもらうのがいいでしょう。
別居・離婚した相手が売却の交渉に応じてくれない
共有不動産は、夫婦の共有名義のマンション・戸建ての物件も多いです。別居・離婚した旦那が「売却の交渉に応じてくれない、買取を断られた」という状況も多く、いつまで経っても話が前に進まないケースがあります。とにかく自分の持分を売却したい、早く決着をつけたいという方も買取業者に一度相談してみるといいでしょう。