無道路地を売却する場合、通常の住宅地と同じように不動産仲介業者に売却を依頼すると、再建築が不可能で売買が難しいことを理由に足元をみられてしまう可能性があります。無道路地を売却するに当たり、知っておくと便利なコツをご紹介します。
隣地の所有者に売る
接道義務を果たしていない土地の売り先として、真っ先に候補に挙げられるのは隣地所有者です。もし隣の土地も無道路地で、一つの敷地としてまとめると接道義務を果たせるような場合は交渉もしやすく、特に狙い目でしょう。
ただ、この方法には下記のようにいくつかデメリットも存在します。
- 隣人の資金が足りない
- 売主に不利な内容で契約を迫られる可能性がある
- そもそも土地の拡張を検討していない場合がある
このようなときは隣人に買い取ってもらうのは難しいでしょう。また、交渉がこじれるとご近所トラブルに発展する可能性もあるため、スムーズに進む見込みがなければ執着する必要もないでしょう。
隣地を買い取りまとめて売る
先ほどとは逆のパターンで、隣人が土地を手放すことを検討している場合に、買い取った上で一つの土地として売却してしまう方法です。
購入費用が余計にかかり、資金に余裕がなければ使えない方法な上、デメリットもほぼ上記と共通ですが、うまくいけば無道路状態を解消した上、高い価格での売却が期待できます。
訳あり物件の専門業者に売る
不動産を取り扱う業者の中には、訳あり物件を専門とし、資産として活用するノウハウを持っているところがあります。普通の不動産業者に依頼する場合、無道路地を買い取るのを嫌がったり、低価格で買い取られたりするリスクがありますが、独自のルートを確保している訳あり物件の専門業者を選ぶことで、予想以上の高価格で売却できる可能性があります。